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今日はまずkunstarztで勇内真美 個展〜MEMORIES-1990〜を見てきました。

展示はリトグラフと、それを立体に造作したオブジェ、それにそれらの作品世界を反映した短編の映像です。

「時」をテーマとした本展では、それを象徴する存在としての塔、風車、機関車などが表現されていて、それらが連鎖しつつ、独自の世界を展開しています。

作品はほとんどがモノクロで、中世を思い起こさせる古びた佇まい。そのスタイルがまた悠久の時を、そして同時に人間の存在の孤独さを感じさせます。

また、ポリマー凹版による版画は、通常のリトグラフよりも透明感と奥行きのある独自の仕上がりで、これはとても魅力的だし、勇内さんの世界感に合っているようでした。

個を超越した時の存在は、容赦なく我々を呑み込んで行きます。勇内さんの作品は、シュールでありながら、同時にメルヘン的なイメージで、そんな儚い存在である私たちの、侵すべからざる魂の聖域を表しているようでした。

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ユニークな塔のモデルはピサの斜塔とのこと。

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塔の原紙となるリトグラフ

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ポリマー凹版による美しい作品。

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原子炉と思しきものも見える。