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2016年10月

いのくま亭 京都 2年間の軌跡 1

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2014年9月にスタートしたギャラリーいのくま亭。そのスタートは山原晶子さん、宮崎敦さん、そしてまりもったんの3人によるグループ展でした。前二人は東山のギャラリー、KuntARZTで展覧会を見て、ぜひうちでもやりたいとオーナーの岡本光博さんに相談して取り扱うことにした作家さんです。まりもったんは私の妹で、まだ銅版画を始めて間もなかったのですが、ユニークな作風が好評でした。まりもったんは10月に個展をしています。11月には山原晶子さんの個展をしました。繊細で詩情豊かな独特の作品世界は、私の知人がとても気に入ってくれて、これまでに何枚もご購入いただきました。
2014.9 グループ展

2014.10 まりもったん展

2014.11 山原晶子展

京都の冬と東京の冬

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冬といえば風邪。
毎年一冬に何回も風邪をひいていた私ですが、京都に来てからというもの、あまり酷いのはひかなくなりました。
一つには空気の乾燥がそれほどでもないことが考えられます。私は喉が弱い方なので、大抵喉痛から風邪をひくのですが、京都は関東のようなカラカラに乾燥することはなく、また、いわゆる空っ風が吹きすさぶということもありません。
気温は、少し低いかもしれません。足元から、体の芯まで凍らせるような、どーんとした底冷えは、本当に辛いです。
けれど風邪はあまりひかなくなりました。
あとは人口密度かもしれません。
東京ではどこに行くのも満員電車で、どんなにマスクをしても、うつされる危険性は他の地方都市より高そうです。
今年の秋は日中の気温差が大きいですね。皆さんも体調管理にはお気をつけてお過ごしくださいね。

井上裕葵 個展「between the land」

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一昨年の秋にカレント展で見た井上さんの作品は、巨大で、エネルギーに満ちたものでした。とても印象深く、私はすぐに彼女の名前を覚えました。そらから間も無く、井上さんがいのくまを訪ねて来られて、個展をすることになりました。

翌年秋の個展、そして卒業制作という過程で、井上さんの写真を使った作品は重厚さと力強さを増して行きました。6年間の大学生活の集大成ということなので当然かもしれないけれど、全てを出し尽くしたような卒業制作を見た時に、私はこれからの井上さんがどうなってゆくのか、一抹の不安を感じたものでした。

今回の個展のコンセプトについては、私のような無学なものがあれこれ言うのは控えますが、社会人として新たなスタートを切ったひとつの区切りとして、非常に充実した、美しい作品の展示になったと思います。美大で理論武装を重ねて来た作家が、一人になって陥りやすい迷走は見えず、むしろシンプルに、描きたいものを描いたという、一種の爽やかさすら伝わって来ます。生来の闊達なエネルギッシュさに、なんとなく、優しい情感のようなものが加わっているように思います。
京都を離れ、淡路島で教師をすることを選んだ井上さんの視野は、より広い世界へと広がってゆく予感がしています。
http://galleryinokumatei.jimdo.com

いのくま亭 三年目の秋に

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今日は井上裕葵さんが淡路島から来られ、個展「between the land」の設営&制作をして下さりました。絵肌から、昨年からの進化が感じ取られ、一つ一つの画面に見入っているうちに、あっという間に時間が過ぎました。

社会人となり、慣れない仕事で苦労も沢山あったと思いますが、その中で少しもテンションを下げずに制作できていることが瑞々しい筆跡から伝わり、深い感銘を受けました。

秋以降、家原恵太さん、松本さやかさん、そして今回の井上裕葵さん、いずれも現実社会で奮闘しながら、己のアーチストとしての矜持を保ち、エネルギーを損なわずに、新しい作品を生み出しています。その生業は、さらに広く遠い道を歩むべき価値あるものだと、私は感じます。その姿勢は、私自身もまた、現状に停滞せず、より広く新しヴィジョンを持って進まねばならないということを教えてくれているような気がしましす。





http://galleryinokumatei.jimdo.com


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